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「ふぅ。やっとついた」

 私――アリスはようやく今日の最終地点に辿りついた。そこは迷いの竹林の奥深くに、遥か昔から存在すると住民達がいう場所。時間という概念から外れた館――永遠亭。ここが私の最後の配達場所。

 人里を回って、山を回って、最後がここ。

「結構、ハードよね」

 人里はそれほど問題は無かった。寺子屋で珍しいものを見たくらい。妹紅がまさか慧音と暮らしているとは思いもしなかった。でも、それだけ。

 次に行った山も、特にトラブルは無かった。外の宗教の祭りということで、カエルとか風神とかが文句を言ってくるかな、とも思ったけどそれもなく無事に終了。河童も雛人形も天狗も普通に寝てたし。ただ、風神とかカエルが枕元に靴下置いてたのはどうなのかしら。もう少し自分という存在を考えた方がいいと思う。

(まあ、幻想郷の住人は基本楽しければ何でもありなんでしょうけど)

 その楽しいイベントの中、山の青巫女の手紙(クリスマスと七夕がごっちゃになってたみたい)には、

あの赤いのに勝ちたい

と、一行だけ書いてあったのは少し可哀想な気がした。

(あの青巫女も苦労するタイプよね)

 人知れず苦労を背負い込むタイプ。そういうところは、認めたくないけど、共感してしまう。現に私もこんな厄介な場所に割り振られているし。

(竹林に配ってまわったなら、永遠亭にも配っておきなさいよ)

 咲夜がなんでここだけ避けたのかは、概ね解かる。ここ永遠亭を探すのが面倒だったんだろう。竹林自体をくまなく回っても、正確な手順を踏まなければここにはたどり着けない。そして、そういうことに向いているのは4人の中では私だけ。霊夢は天然。咲夜はこの手の感知は私に劣る。魔理沙は最初からこういった感知系の力はない。

(そう考えると適材適所よね。仕事の分配量は不平等だけど)

「と、いけない。早く入らないと」

 永遠亭自体は時間から切り離された場所でも、時間の概念が完全に無効化される場所じゃない。急がないと。

少女ピッキング中

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