第1話『1Week耐久精密検査 停滞』

病院から部屋が空いた(誰かが退院したのか、それとも亡くなったのかは不明)と連絡があったので、母と共に病院へ。荷物は着替えと洗面具。そして、PS2とCD。

荷物を見ても解かるとおり、この時はまだ、かなり余裕がありました。だって、

私「母上」

母「なんざんす?」

私「今日から拙者、入院です」

母「そうね、今、病院に向かっている最中ですものね」

私「入院中は暇でしょうな」

母「暇でしょうね」

私「さて、ここにPS2があります」

母「……本当に持ってきたのね」

私「しかし、ソフトがございません」

母「……それで?」

私「今日は新紀エヴァ×オン2の発売日です」

母「………

私「そして、これは病院近くのゲームショップの予約券と代金です」

母「……つまり?」

私「買ってきてよ、マイマザー」

と、こんな会話が車内で行われる程でしたから。そして、病院についた後もそんなまったり空気でした。書類を提出して、部屋に行って荷物を整理し、服を着替えてそこで午前中は終了。昼食は売店でパンとコーヒーを買ってきて、TVを見ながらのんびりと過ごす午後。この時は『ああ〜こんなにゆっくりとしたのは久々だ〜』と、呆けてましたし。

しかし、その安息の時間は精密検査開始によってあっさり壊されました。

まず、最初にやったのは採血。これは別に問題ありません。私も大人。そんな注射に泣く子供じゃありませんから。まだ、この時はね。

次はレントゲン。これも特に問題なし。つうか、これを嫌がる人はまずいないと思う。

そして、本題のCTスキャン。はい。来ました〜。これが入院初日の最初の難関でした。CTスキャンって普通なら問題にもならないですよね? もしなる人がいるとすればそれは『暗いよ〜、狭いよ〜、怖いよ〜』と泣き叫ぶどっかの御曹司と同じ閉所恐怖症、暗所恐怖症の人ぐらいです。

別に私は閉所恐怖症でも暗所恐怖症でもありません。しかし、この時の私の体は普通ではなかったのです。

私がそもそも入院することになったのは、やたらと激しい咳が出るということだったんです。そう、つまり、この咳がCTスキャンを難航させたんですよ。

CTスキャン室

医者「はい、息止めてね〜」

私「はい」(息止めてます)

医者「じゃあ、始めるよ」

CTスキャンの機械「ウィーン」(動いてます)

私「げぼ、げぼ」

医者「あ、駄目じゃない春夏秋冬さん。ちゃんと息止めておいてくれないと〜」

私「……すいません」(咳は無理だろ)

医者「じゃあ、最初から……

と、ここから、大体、同じような作業が4、5ループします。当然、医者は途中で、咳止めを私に飲ませるわけですが、これがまったく効果なし。結局、私はこれを根性で止めることに。

CTスキャン中

私の心(これが終わればレ×、アカ、委長、ミトさん、リツ×さん、マちゃん、選り取りみどり、酒池肉林、桃源極楽陣だ〜)

こんな煩悩まみれの気合で何とか咳を我慢した私。そして、機械が止まると同時に咳の嵐。しかし、そんなことはどうでも良かった。あとはレッツPS2。

と、考えていましたが、それは甘かったんです。

医者「よく、頑張りましたね。では、次は薬を使ったCTスキャンに入ります」

私「え?」

結局、この日はさらに3ループ同じ作業を繰り返しましたとさ。

追伸1

ボロボロになって帰ってきた私が、残された力でPlayしたあのゲームは序盤から嫌な予感バリバリでした。

追伸2

それは1時間後にはあたってました。

第二話