日記内連載 春夏秋冬の奇妙な闘病記 新章 リハビリ 第2話 外出

これは私が退院して、1週間ぐらいした頃の話です。

この頃、私は当然のように家族から遠出は禁じられていましたし、車の運転も完全に禁じられていました。

だから当然、移動は友人の車にお世話になっていたわけです。そしてこの日はまたまた玉響とはこぶねの2人と行動を共にしていました。

息抜きにと、この日はとある大型中古ショップに買い物に行きました。暦は3月。しかし、まだまだ寒い日が続いていました。なので私は普段よりも厚着をしていたのです。

と、そんな弱った私を狙うようにつめたい風が吹き付けてきました。が、完全装備の私にそんなものは通じません。ざまあ見ろ北風!!

と、そう勝ち誇っていた私を1号と玉響が青い顔で見ていました。


私「どうした? 2人とも?」

2人「頭……

私「!!」

私はこの時、2人のセリフで初めて自分の身に何が起きたかを悟りました。そう、頭に被っていたニット帽が飛ばされていたのです。

これが以前の私なら、ただ拾いに行けばいいとしか思わないんですが、この時はそうもいきませんでした。何故なら、


禿げていたからです。


そう、あの有名な病気専用の薬は体に使うと、体力を著しく奪うだけではなく、その大事な髪まで奪ってしまうのです。

退院したばかりの私の頭は出家僧並みに髪が無かったわけで。2人が呆然とするのも仕方が無いわけです。(2人ともこの時、初めて知ったわけではないが、外で頭を丸出しは初めて)

私はすぐに走ってニット帽を取りに行き、その後、2人に走るなと説教されました。

春夏秋冬の奇妙な闘病記 新章 リハビリ 第2話 外出 終

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