日記内連載 春夏秋冬の奇妙な闘病記 最終章 手術 術後

集中治療室での生活3日目に入ろうとした、その日の朝、私の予想を上回る危機が訪れました。

「今日で三日目か……

なんとか睡眠もとれ、精神的にも落ち着いた朝。今日はどうなるのかなと。考えていると、朝から我が宿敵『ナース』が(嫌な)笑顔でこちらに近づいてきました。

ナース「おはようございます。春夏秋冬さん」

私「おはようございます」

ナース「今日から新しいことが始まりますよ」

私「なんですか?」

ナース「今日から、リハビリです」

私「はい?」

ナース「ですから、今日からリハビリです」

この時、私はこの病院の看護婦は馬鹿か? と本気で思いましたよ。だって手術からまる二日、48時間しかたっておらず、当然、私は立てもしない状況です。そんな私にリハビリは無いでしょう。

とりあえず、冷汗をかきながらも、看護婦に突っ込む私。 

私「冗談でしょ? まだ私は立つことも出来ないんですけど……

ナース「ああ、そうでしたね」

『ホッ』としましたね。どうやら、この看護婦も馬鹿ではない様子。解かってくれたみたいです。まあ、冷静に考えれば、ここは大病院。手術は毎日のように行われているでしょう。当然この集中治療室にいる患者も私だけではありません。おそらく看護婦は他の患者と私を間違えたのでしょう。

と、こんな感じで自己完結し、納得している私の耳に悪魔の声が聞こえてきました。

ナース「では、まず立つところから始めましょう」

私「What?」

私がその言葉の意味を理解するよりも早く、看護婦は動き出しました。

私が寝ているベッドはレバーを回すことで、上半身部分を起こすことが出来るタイプだったんですが、それを看護婦は『勢いよく』まわし始めたんです。

私「ぎゃあああああああああああああっ」

ナース「はい、すぐ立てますよ」

私「看護婦さん、ゆっくり、ゆっくりお願いします!!」

ナース「ゆっくりしてますよ」

私「嘘、それは嘘だ!!」

ナース「これが私の『ゆっくり』です」

私「死んでしまえ、このクソナース!!」

と、こんな拷問のような仕打ちを受け、激痛とともに何とか立ち上がった、朝から疲労困憊の私に、ナースは営業用の微笑みで、

「さあ、今から一般病棟に移動ですよ」

と、告げてきました。

……はい」と、答える私の目に「殺意」が宿っているのは仕方が無いことだと思います。

春夏秋冬の奇妙な闘病記 最終章 手術 術後 終

追伸1

今日の日記もほぼ実話です。

追伸2

ちなみにこの病院の呼吸器科のナースの約8割が氣志団のFANでした。

追伸3

人が見舞いで貰ったパペマペセットで遊ばないでください。

最終章7へ